2022秋【北海道1周5100km】Day10 最東端巡り 東根室駅 牧の内ダム 舞の湯 納沙布岬灯台 奥行臼駅逓所 エスカロップ 別海の酪農地
DAY 10
この日は結果的に「最東端」と名のつく場所4箇所を巡りました。
最東端巡りの日になりました。
奥行臼駅逓所(別海町)
北海道の「駅逓所(えきていしょ)」は、明治時代から昭和初期にかけて、北海道の開拓を支えた独自の交通・通信施設です。
その主な役割は以下の通りです。
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交通・宿泊施設: 交通が不便だった時代に、旅人や開拓者の宿泊場所を提供していました。
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人馬の提供: 次の目的地へ向かうための馬や人足(人や荷物を運ぶための労働者)を準備し、交通の便を図っていました。
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郵便・貨物の取扱: 郵便や荷物の運送も行っていました。
鉄道が発達する以前の北海道では、駅逓所は物流や人の移動に欠かせない重要な拠点でした。半官半民の形で運営され、開拓が進むにつれて道内各地に設置されましたが、鉄道網の整備とともにその役割を終え、1947年(昭和22年)に制度が廃止されました。
現在、北海道内に残っている駅逓所の建物は少ないですが、史跡として保存・公開されている場所もあります。例えば、クラーク博士が「少年よ、大志を抱け」という言葉を残したとされる旧島松駅逓所(北広島市)や、国の史跡に指定されている旧奥行臼駅逓所(別海町)などが有名です。
駅逓所の重要な役割の一つが、人足(にんそく)や馬の継ぎ立て(貸し出し)でした。
交通手段が限られていた開拓時代の北海道では、長距離を移動する旅人や、物資を運ぶ人々にとって、馬は欠かせない存在でした。駅逓所では、馬を次の駅逓所まで送り届けるためのサービスを提供していました。これにより、旅人は自分の馬を休ませたり、新しい馬に乗り換えたりすることができ、効率よく移動することが可能になったのです。
現代でいうと、カーシェアやレンタカー、あるいは公共交通機関の乗り継ぎのような役割を、当時の馬が担っていたと言えるでしょう。
また、駅逓所には数頭の馬が常備されており、運営を任された「取扱人」が、人馬の提供や郵便・貨物輸送の業務を行っていました。
「人足」とは、荷物の運搬や、力仕事に従事する労働者のことです。
駅逓所では、馬だけでなく、荷物を運ぶための人足も提供していました。特に馬が通れないような険しい道や、大量の荷物を運ぶ必要がある場合に、人足が雇われました。
つまり、「人馬の継ぎ立て」とは、旅人や荷物が目的地にたどり着くまで、リレー形式で馬や人足を乗り換える(雇い直す)ことを指す言葉だったのです。
旧国鉄標津線の奥行臼駅
旧国鉄標津線の奥行臼駅は、北海道の開拓時代と鉄道の歴史を今に伝える貴重な遺産です。
概要と歴史
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開業と役割: 1933年(昭和8年)に国鉄標津線の駅として開業しました。根室本線の厚床駅から別海、中標津、標津へと続く標津線の途中にあり、当時の別海町南部の玄関口として、人や物資の輸送を担っていました。
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交通の要衝: 特に重要なのが、この奥行臼駅で別海村営軌道風蓮線と接続していた点です。これにより、酪農製品や生活物資の輸送において、重要な乗り換え駅の役割を果たし、地域の発展に大きく貢献しました。
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廃線と保存: 自動車の普及などにより利用者が減少し、1989年(平成元年)に標津線の廃止とともにその役目を終えました。しかし、当時の木造駅舎は標津線で唯一現存しており、ホームや線路も当時の姿のまま残されています。
現在の様子
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現在、奥行臼駅は別海町の有形文化財に指定され、駅舎やホーム、線路が保存されています。
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駅舎内には、当時の運賃表や時刻表、貴重な写真などが展示されており、まるでタイムスリップしたかのような雰囲気を味わうことができます。
別海村営軌道 風蓮線 奥行臼停留所
「風蓮線」とは?
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村営の簡易鉄道: 「別海村営軌道風蓮線」は、もともと「殖民軌道」と呼ばれる、開拓地の生活や生産物資を輸送するために北海道が敷設した簡易的な鉄道でした。
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酪農の足: 1963年(昭和38年)に国鉄奥行臼駅と内陸部の上風連を結ぶ路線として、ディーゼル機関車が導入され、地域の交通機関としてだけでなく、牛乳の輸送にも重要な役割を果たしました。当時の別海は酪農が盛んで、この軌道は酪農家にとって欠かせない存在でした。
奥行臼停留所
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この奥行臼停留所は、その村営軌道と国鉄の乗り換え地点でした。
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わずか7年半という短い期間で運行を終えましたが、当時の軌道事務所や機関庫の基礎、転車台の跡などが残されています。
現在の様子
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奥行臼地区には、旧奥行臼駅逓所、旧国鉄奥行臼駅、そしてこの別海村営軌道風蓮線の遺構が、比較的良好な状態で集中して残されています。
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これらの施設群は、馬による駅逓所から、国鉄(蒸気機関車・ディーゼル)、そしてディーゼル機関車が走る簡易的な軌道へと、交通手段が時代と共にどのように変化していったかを知る上で、非常に貴重な場所となっています。
「自走客車」
この車両は、1963年(昭和38年)に釧路製作所で製造されました。ディーゼルエンジンを積んで自力で走行できるため、「自走客車」と呼ばれていました。
その最大の特徴は、乗客だけでなく、農家から集めたミルク缶(集乳缶)も一緒に運べるように設計されていた点です。現在のディーゼルカーやレールバスの元祖のような存在で、酪農が盛んな別海村(当時)の交通と産業を支える重要な役割を担っていました。
この自走客車は、全国的にも珍しい車両として、今も奥行臼停留所の跡地に、ミルクゴンドラ車などと共に大切に保存されています。

「加藤製作所製のディーゼル機関車」
これは、かつて別海村営軌道風蓮線で、主にミルクゴンドラ車などの貨車を牽引するために活躍していました。
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メーカー: 小型内燃機関車の製造で知られる加藤製作所が1962年(昭和37年)に製造したものです。
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特徴: 簡素で武骨なデザインが特徴的で、北海道の厳しい寒さにも耐えられるように、窓が固定式になっているという説もあります。
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役割: 牛乳缶を運ぶミルクゴンドラ車を牽引したり、沿線の農家が必要とする肥料や日用品などを運ぶ重要な役割を担っていました。
道の駅「スワン44ねむろ」
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風蓮湖の絶景: 道の駅の建物は、湖側に面した部分が全面ガラス張りになっており、大きな窓から風蓮湖の広大な景色を一望できます。天気が良ければ、湖面に映る空や雲も美しいです。
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野鳥の楽園: 風蓮湖は、手つかずの自然が残る湿地帯であり、日本でも有数の野鳥の宝庫として知られています。特に以下の鳥たちとの出会いが期待できます。
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オオハクチョウ: 道の駅の名前「スワン(白鳥)」の由来にもなっており、春と秋の渡りの時期には、たくさんのオオハクチョウが羽を休める姿を見ることができます。
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タンチョウ: 季節によっては、国の特別天然記念物であるタンチョウの優雅な姿を観察することもできます。
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オオワシ・オジロワシ: 冬には、大空を舞うオオワシやオジロワシに出会えることもあります。
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酪農王国・別海の広大な牧場地帯
別海町は、日本最大の酪農地帯として知られており、そのスケールの大きさは日本の他の地域とは一線を画します。広大な平地が続く町のほとんどが牧草地やサイロのある牧場となっており、その中を数百頭の牛がのんびりと草を食む姿は、まるで北海道の象徴的な風景のようです。
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驚きの規模: 町の乳牛の飼育頭数は、なんと約11万頭。これは日本の全飼育頭数の約1割にもあたり、**「人口よりも牛の数が多い」**というユニークな町として有名です。
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高品質な牛乳: 冷涼な気候と広大な牧草地は牛にとってストレスの少ない環境であり、高品質な生乳の生産を可能にしています。日本有数の生乳生産量を誇り、多くの乳製品の原料となっています。
根室半島にあるローカルコンビニエンスストア「タイエー」 やきとり弁当、エスカロップ
多くの人が「やきとり弁当」と聞けば函館の「ハセガワストア」を連想しますが、根室の「タイエー」も、独自のやきとり弁当で地元の人々に愛されています。根室半島にあるローカルコンビニエンスストア「タイエー」のやきとり弁当は、地元の人にしか知られていない、まさに「レア」な逸品ですね。
タイエーのやきとり弁当の魅力
タイエーのやきとり弁当は、以下の点がハセガワストアのものと共通し、かつ独自の魅力を持っています。
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注文を受けてから焼くスタイル: タイエーでも、ハセガワストアと同じく、店内で注文を受けてから串に刺さったお肉を焼き上げてくれます。香ばしい匂いが店内に広がり、食欲をそそります。
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「やきとり」は豚肉: 函館と同様、根室でも「やきとり」といえば豚肉を使うのが一般的です。豚バラ肉の串がご飯の上にのせられ、特製のタレがかかっています。この地域独自の文化が反映された一品と言えます。
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地元に根ざした味: 大手チェーン店にはない、昔ながらの懐かしい味わいが特徴です。観光客にはあまり知られていませんが、根室市民にとってはソウルフードのような存在になっています。
函館のやきとり弁当が全国的に知られているのに対し、根室のタイエーのやきとり弁当は、その場所を訪れた人にしか味わえない特別感があります。
根室の食文化としての「エスカロップ」
「エスカロップ」は、北海道根室市で独自の発展を遂げたご当地グルメであり、地元のソウルフードです。
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構成要素: バターライスの上に豚カツをのせ、デミグラスソースをかけた料理です。
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名前の由来: フランス語で「薄切り肉」を意味する「エスカロープ(escalope)」が語源とされています。
この料理は、根室市内のレストランや喫茶店で提供されているのが一般的ですが、地元のコンビニ「タイエー」でも弁当として手軽に購入できる点が大きな特徴です。
エスカロップは、地元の人々にとっては日常的な食事であり、特別な料理ではありません。そのため、専門の飲食店だけでなく、スーパーやコンビニでも販売されています。
こうした地元に根ざした食文化は、旅行者にとって大きな魅力となります。函館の「ハセガワストア」のやきとり弁当と同様に、根室のエスカロップも、その地域を訪れたからこそ味わえる「発見」の一つと言えます。
根室駅 「日本本土最東端の駅 到達証明書」
北海道の最東端に位置する根室駅では、旅の記念として「日本本土最東端の駅 到達証明書」をもらうことができます。
これは鉄道ファンや旅行者にとって、根室まで足を運んだ証として非常に人気の高い記念品です。
到達証明書について
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正式名称: 「日本本土最東端の駅 根室駅 到達証明書」
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入手場所: 根室駅舎内にある「根室市観光インフォメーションセンター」
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入手方法: 係員の方に申し出れば、無料で発行してもらえます。証明書には、根室駅に到達した日付を印字してもらえます。
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デザイン: 証明書には根室駅の外観や、根室本線を表すイラストなどが描かれており、旅の記念にぴったりのデザインです。
旅の記念として
根室駅は、本土最東端にある終着駅であり、ここから先は線路がありません。遠い道のりを経てようやくたどり着いた旅の終着点として、特別な感慨があります。
日本の最東端の駅「東根室駅」
東根室駅は、かつて日本で最も東に位置する駅として多くの鉄道ファンに知られていましたが、2025年3月15日に廃止されました。
2022年の訪問当時は、まだ営業していたのに残念です。
以前は、JR北海道の根室本線(通称:花咲線)の駅で、終点である根室駅の1駅手前にありました。駅舎はなく、ホームと「日本最東端の駅」を示す看板があるだけの簡素な無人駅でした。
東根室駅の廃止に伴い、現在は根室駅が「日本最東端の駅」となっています。
日本最東端のダム「牧の内ダム」
牧の内ダムは、北海道根室市にある、日本で最も東に位置するダムです。
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目的: 根室市の上水道専用のダムで、市民の重要な水源となっています。
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特徴: * 日本最東端に位置するダムであること。
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重力式コンクリートダムという形式です。
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上水道専用のため、安全と水質保全の観点から、ダム堤体に近づく道は立ち入り禁止になっています。
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日本最東端の温泉「舞の湯」
根室市の歯舞(はぼまい)地区にある「舞の湯」は、「日本最東端の銭湯」として知られています。
その「ディープな」雰囲気は、多くの人が語るところのようです。漁業の町である歯舞にあるため、地元の方や漁師さんが利用する昔ながらの銭湯で、観光客向けではない、素朴で飾り気のない雰囲気が特徴です。
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所在地: 北海道根室市歯舞
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営業時間: 9:00~17:00(女性は事前連絡が必要な場合あり)
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入浴料: 385円
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特徴: * 漁業協同組合の関連施設内にあるため、外観は一般的な温泉施設というよりは、仕事場のような雰囲気。
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大きな浴槽が一つあるだけのシンプルな造り。
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熱めのお湯で、疲れを癒やすのにぴったりです。
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旅の途中で、こういった地域の特色が色濃く出た場所に立ち寄るのも、楽しい思い出になりますね。
納沙布岬灯台(のさっぷ みさき とうだい)
納沙布岬灯台は、日本本土最東端の灯台であり、北海道最古の灯台でもあります。
以下に、その主な特徴をまとめました。
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所在地: 北海道根室市納沙布(のさっぷ)
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歴史: 明治5年(1872年)に、北海道で最初の洋式灯台として点灯されました。現在の白いコンクリート製の灯台は、昭和5年(1930年)に改築されたものです。
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特徴: * 「日本の灯台50選」にも選ばれています。
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白い塔形で、周辺の雄大な景色によく映えます。
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岬からは、北方領土の島々(貝殻島、水晶島、国後島など)を望むことができます。
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見学: 灯台内部は基本的に一般公開されていませんが、年に一度、海の日などに合わせて公開されることがあります。
旅人にとって、最果ての地に立つこの灯台は、訪れる価値のある場所ではないでしょうか。
関連
2022秋【北海道1周5100km】もくじ
https://macmof.com/wp/archives/10734

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