IHIの株が急落、原因、P&Wの航空機エンジン製造との関係 2023-09-12

 

 

IHI<7013>は大幅続落。前日の米国市場では、航空機エンジンのP&Wの親会社であるRTXが大幅安となっている。P&Wの手掛ける「ギアード・ターボファン」方式エンジンで見つかった製造過程での欠陥の影響が、想定よりも大きくなることが判明したため。9月末までに200基を回収する方針を示していたが、回収の必要があるエンジンは600-700基にまで膨らむもよう。同社らも同エンジンに参画しており、今後の業績への影響があらためて警戒される形に。

出典https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n202309120313

IHIとP&Wは、民間航空機エンジンの共同開発や製造で長年にわたって協力関係を築いています。

1983年、IHIはP&Wと共同で、エアバスA320ファミリー向けのV2500エンジンの低圧タービンモジュールの開発と製造に参画しました。その後も、P&WのエンジンプログラムにIHIは継続して参画し、低圧タービンモジュールやブレードなどの製造を担当してきました。

近年では、IHIはP&Wの次世代エンジンであるPW1100Gエンジンの低圧タービンモジュールの開発と製造にも参画しています。また、P&Wと共同で、次世代のターボファンエンジンの開発も進めています。

IHIとP&Wの関係は、民間航空機エンジンの分野で日本と米国の企業が協力して技術開発を進めていくための重要なモデルとなっています。

具体的には、以下の分野で協力関係があります。

  • エンジンの共同開発
  • エンジンの製造
  • エンジンの技術開発

IHIは、P&Wとの協力関係をさらに強化することで、民間航空機エンジンの市場での競争力を高めていきたいと考えています。

IHIは、P&Wのエンジンのうち、V2500エンジンの低圧タービンモジュールと、PW1100Gエンジンの低圧タービンモジュールを製造しています。

V2500エンジンは、エアバスA320ファミリーやボーイング737NGに搭載されているエンジンで、IHIは1983年から製造を開始しています。2023年現在までに、IHIはV2500エンジンの低圧タービンモジュールを約2万台製造しています。

PW1100Gエンジンは、エアバスA320neoファミリーやボーイング737MAXに搭載されているエンジンで、IHIは2016年から製造を開始しています。2023年現在までに、IHIはPW1100Gエンジンの低圧タービンモジュールを約1万台製造しています。

つまり、IHIはP&Wのエンジンを合計で約3万台製造しています。

なお、IHIはP&Wのエンジンの製造だけでなく、P&Wのエンジンの改造や修理も請け負っています。また、P&Wのエンジンの技術開発にも参画しており、P&Wの次世代エンジンであるPW1000Gエンジンの開発にも貢献しています。

 

株価は前回6月の安値3155付近まで下がっています。

 

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