惑星エリシアからの使者【ライトノベル】
はるか遠い宇宙の片隅、光り輝く惑星エリシア。その中心に位置する聖なる神殿で、エレナは静かに瞑想していた。彼女はエリシアの民の中でも特に優れた感受性を持つ、選ばれし知的生命体。まもなく、地球へと旅立ち、そこに生きる人々を導くという重大な任務を担うことになっていた。
エレナの意識は、地球から送られてくる膨大な情報と繋がっていた。それは、時に美しく、時に混沌とした地球の「コントラスト体験」の記録だった。地球の民が経験する苦しみ、葛藤、そしてそこから生まれる希望の光。

「エレナよ、準備はできていますか?」
神殿の長老、アルテミスが優しい光に包まれて現れた。
「はい、アルテミス様。ですが…」エレナは地球の記録を思い浮かべた。「地球のコントラスト体験は、あまりにも激しく、複雑です。果たして、私にそのすべてを理解し、導くことができるのでしょうか。」
アルテミスは静かに微笑んだ。
「それは、あなた自身が地球で体験することなのです、エレナ。覚えておきなさい。私たち魂は皆、自ら望む挑戦の器を招き、それに身を投じています。そして、個人的な試練の経験を通じて、影を光に変える術を掴み取っているのです。」
エレナはハッとした。自分が今見ている地球の記録は、まさにその「術」を学ぶための教材なのだ。
「なぜなら、その術を個々の存在が完全に習得することで、さらに広範な地球規模の変革の波にも対応できるようになるからです。より多くの魂を、その道のりへと導くことができるようになるからです。」
アルテミスの言葉は、エレナの心に深く響いた。自分の地球での経験が、地球全体の変容に繋がる。その使命の重さに、エレナは改めて身が引き締まる思いだった。
「ですから、エレナ。あなたがこれから地球で経験する試練は決して無意味ではありません。最初はあなた自身の魂の成長のために引き起こされますが、その経験から得た知恵を周囲に分かち合い、次へと繋ぎ、光の継承として手渡していくことで、生命のエネルギーは循環していくのです。」
エレナの瞳に、決意の光が宿った。不安は消え去り、代わりに確かな使命感が彼女の全身を満たしていく。地球のコントラスト体験は、単なる苦しみではない。それは、光を生み出し、バトンを繋ぎ、エネルギーを循環させるための、かけがえのないプロセスなのだ。

エレナは、青く輝く地球へと降り立った。彼女の記憶は、任務のために一時的に封じられる。地球の文化、言葉、そして感情。すべてをゼロから学び、人間として生きる。
彼女は、「由紀」として、東京の喧騒の中で生活を始めた。仕事のプレッシャー、人間関係の軋轢、そして未来への不安。メッセージにあった「コントラスト体験」が、由紀の日常の中で次々と巻き起こる。理不尽な上司の叱責に落ち込み、友人の裏切りに深く傷つく。

しかし、そのたびに、由紀の心の奥底から、エリシアで受け取ったメッセージが微かに呼び起こされる。
「これは、私に必要な挑戦の器。ここから、何を学ぶことができるのだろう? どうすれば光に変えられるのだろう?」
由紀は、失敗から立ち上がり、許しを学び、そして共感する心を育んでいった。
彼女の言葉は、いつしか周りの人々に希望を与え、その行動は、人々の心を動かすようになっていた。
ある日、由紀は、深刻な悩みを抱える後輩に、自身の経験を語り始めた。「私もね、本当に辛い時があったの。でも、その経験があったからこそ、今の私があるって思えるんだ。」
由紀の言葉を聞くうちに、後輩の表情に少しずつ光が戻っていく。

その瞬間、由紀の脳裏に、アルテミスの声が響き渡った。
「光の継承として手渡していくことで、生命のエネルギーは循環していきます。」
由紀は知らず知らずのうちに、地球の民の「影を光に変える術」を学び、そしてそれを周りの人々に伝えていた。彼女の個人的なコントラスト体験は、確かに無駄ではなかった。それは、地球規模の変容へと繋がる、小さな光のバトンとなっていたのだ。
やがて、由紀の周囲には、彼女の光に引き寄せられるように、多くの人々が集まるようになっていた。彼女は、自らの体験を通して、地球の民を導く「スターチルドレン」として、その使命を全うしていくことだろう。そして、地球が真の光に満ちる日まで、彼女の光のバトンは、途切れることなく受け継がれていくのだ。


2025年 GWドライブ2600km 【長野、新潟、石川、福井、岐阜、香川】
2025年4月 九州から東北 4265km 桜ツーリング

【
【
2024年ハイドラまとめ




















【2022-07 真夏の東北ツアー1400km(宮城、山形、福島)
【2022-04 東北お花見ドライブ1400km
2022九州・お花見ドライブ3200km





【2017北海道ドライブ一周4000km】 目次



