2WDから4WDへの転機【ラリーカーの歴史】ランチャーとアウディの戦い

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1977年、ドイツ軍のために4WD車両を開発していたアウディは、一般車にも4WDが使えるかテストを始めた。

人里離れた採石場でのテストで4WDは、悪路でのグリップ改善を明らかにしました。

また滑りやすい路面でもスピードを落とさず走り抜けることができる特性はラリーに向いていると考えました。

しかし、当時の世界ラリーチャンピオンシップのルールブックには4WDは禁止でした。

アウディは国際自動車連盟の会議に代表を送り込んでルール改変に成功しました。

3年後、史上初の4WDラリーカーのアウディ・クアトロがデビュー

1位から3位まで独占という圧倒的な速さで勝利しました。

アウディはフォルクスワーゲンと組んで豊富な資金とともに次々と改良して性能が向上していきました。

 

それに対抗してイタリアのランチャーが開発したのは2WDのランチャー037。

しかし、ドライバーのワルターは過去の優勝で有名になりすぎて自宅の周りに人が来るのは、こりごりだと思っていて、ランチャーから出場はするがチャンピオンになる気はなく、景色のいいラリーしか走らないと宣言していた。

1983年

WRCの初戦は伝統のモンテカルロから開幕する。

冬の山道のモンテカルロは雪と凍結路となる。滑りやすくて2WDには勝ち目のなさそうなラリーだった。

しかしランチャーはさまざまな奇策を用いて勝利を目指す。

当局に「路面が凍結していてはドライバーも観客も危険だ」と働きかけて対処を迫った。またランチャー自らも雪を溶かす塩をコーナーごとに大量にまいた。

スノータイヤで峠の積雪と凍結したセクションを走り終えると、なんと途中でタイヤをターマックタイヤに交換したのだ。ルールブックには「途中で交換してはならない」とは書いてなかった。

ルータースポーツで勝ちたいならルールを熟知すること。

結果は大半の予想を覆してランチャーが勝利した。

次のラリーは真冬のスウェーデン。積雪のみの雪国ラリー。

ランチャーは欠場することにした。アウディが勝利。

ポルトガルのグラベルでもアウディが勝利。

東アフリカもアウディが好成績を残す。

そしてターマックのコルシカ。路面は乾いたアスファルトでランチャーにも勝機があります。ランチャーは4台もの037を出走させました。なんと4位まで独占して優勝。

そのうえアウディが故障でリタイヤしてしまいシリーズポイントではランチャーがトップに返り咲いたのです。

そして次は悪路がひどすぎることで有名なギリシヤのアクロポリス。

故障車が続出しアウディもリタイヤ。ランチャーが勝利しました。

高速グラベルと大ジャンプのフィンランドではドライバのワルターはジャンプがいやなので出場せず。

アウディが勝利。

残り3戦。

ランチャーは次のイタリア・サンレモで勝利すれば年間チャンピオンが確実になります。

当時のサンレモはグラベルで砂埃がひどいことで有名でした。

ランチャーは3位まで独占してチャンピオンになりました。

ランチャー037は、2WDでの最後のチャンピオンカーになりました。

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