【四国八十八ケ所巡り】 81番 白峰寺(香川県) 2013年5月訪問

白峯寺

白峯寺(しろみねじ)は、香川県坂出市の五色台の白峯中腹の標高280m付近にある真言宗御室派の寺院。四国八十八箇所霊場の第八十一番札所。本尊は千手観音。

本尊真言:おん ばさら たらま きりく

ご詠歌:霜さむく露白妙(つゆしろたえ)の寺のうち 御名(みな)をとなうる法(のり)のこえごえ

納経印:当寺本尊、奥之院毘沙門天、崇徳天皇念持仏の十一面観音、白峯大権現相模坊、満願証「大願成就」

 

すべての干支の守り本尊が各堂に祀られており、四国で唯一の御陵である白峯陵が隣接する。

年中花が楽しめ、特に春は桜、夏は紫陽花、秋は紅葉が有名で多くの参拝者が訪れ、境内には御詠歌が流され遍路気分を盛り上げる。

また、古来より本尊千手観世音菩薩は身代わり観音として、鎮守白峯大権現(相模坊大権現とも云い日本八天狗の一狗である)は開運招福、商売繁盛、勝負事の神として、崇徳天皇は悪縁断ち、芸能成就、学業成就の神として信仰されている。

 

 

寺伝によれば、空海(弘法大師)が弘仁6年(815年)この地に訪れ、白峯山頂(標高357m)に如意宝珠を埋めて、仏に供える水を汲む閼伽井を掘り、衆生救済の請願をした。また、円珍(智証大師)が貞観2年(860年)、山頂に輝く瑞光を見て登頂、そのとき地主神である白髪の老翁よりご神託を受け、瀬戸内海に現れた光明に輝き、芳香薫ずる可思議な光を放つ霊木で千手観世音菩薩を刻み、当寺本尊として安置し、仏堂を創建したと伝えられている。

 

伽藍

本堂【重要文化財】:慶長4年(1599年) 再建。毎年7月10日、本尊千手観音が開帳される(時間は午前10時からの法要の時間だけ)。脇侍は愛染明王と馬頭観音であるがいずれも秘仏。

大師堂【重要文化財】:文化8年 (1811) 再建。中央に弘法大師、左に稚児大師、右に青面金剛を安置するがすべて秘仏。

地蔵祠:石仏の地蔵菩薩を安置する。

善如龍王祠:安永6年(1777年)再建。

九社明神祠

仏足石:平成11年(1999年)建立。本堂と大師堂の間にあり。

石造瑜祇塔:文政12年(1829年)建立。本堂の向かって左にあり。

阿弥陀堂【重要文化財】:万治4年(1661年)建立。中央に阿弥陀如来、脇侍に勢至菩薩、観音菩薩を安置。また背後に千体の阿弥陀仏を安置する。

行者堂【重要文化財】:安永8年(1779年)再建。中央に役行者、周りに閻魔尊、十王、地蔵菩薩、虚空蔵菩薩を安置する。
廻向堂:平成15年(2003年)建立。中央に阿弥陀如来を安置。脇に永代供養者の霊を祀る。裏に永代供養墓と墓地がある。
薬師堂【重要文化財】:19世紀前期建立、二層の造り。中央に薬師如来、脇侍に日光菩薩と月光菩薩、手前に眷属の十

二神将、向かって左側に金剛界大日如来、向かって右側に胎蔵大日如来を安置するがすべて秘仏。

鐘楼堂:明治時代の再建。

弁財天祠:19世紀前期の建立。

水子地蔵(手水舎):昭和56年(1981年)建立。

玉章(たまずさ)の木:崇徳上皇がほととぎすの鳴き声に都を偲び、和歌を詠んだところ、ほととぎすはその意を察し、嘴に木の葉を巻いて声を忍んで鳴いたといわれる。その巻いた葉が玉章(手紙)に似ているためほととぎすの落とし文、玉章と呼ばれその葉を懐中すれば必ずよい便りがあるといわれ殊に珍重されている。[7]現在の木は古の玉章の木を偲んで植樹されたもので、古木は香川県五色台少年自然センターに寄贈されている。

 

護摩堂:昭和61年(1986年 )建立。中央に五大明王、毘沙門天、左に普賢菩薩、弘法大師、蔵王権現、右に阿弥陀如来、歴代高松藩主、歴代先師の位牌を安置。堂内に納経所を併設。本堂・大師堂は長い石段の上にあるため、足腰に不安がある方は堂内の中央に本尊の分身と向かって左側に大師像があり参拝できる。※スロープあり

勅使門【重要文化財】(附指定):19世紀前期の建立。

御成門【重要文化財】:享保9年(1724年)建立。

客殿【重要文化財】:延宝年間建立。18世紀中期頃に大玄関を増築。

茶堂:明治42年(1909年)建立。

山門(七棟門)【重要文化財】(附指定):18世紀後期の建立。切妻造の高麗門。

 

白峯五社稲荷祠:昭和26年(1951年)建立。

修行大師立像:昭和59年(1984年)建立。その左横に「白峰の花に宿とる遍路かな」の句碑がある。

石造十三重塔【重要文化財】:東塔と西塔がある。詳細は下記。

西国三十三観音霊場の写し石仏:明治時代建立。駐車場までの参道(車道)沿いに点在。

一ノ門と下乗石(再建)

一ノ門:県道180号からの参道(車道)の入り口にある柱門。1958年12月に再建された下乗石が門の後ろにある。

重要文化財

石造十三重塔 – 2基:源頼朝が崇徳天皇の菩提のために建立したと伝えられ、東塔は総高5.95mの花崗岩製で弘安元年(1278年)建立、西塔は総高5.62m角レキ凝灰岩製で元亨四年(1324年)建立、昭和29・9・17指定
木造頓證寺勅額:縦139cm、横115cm、室町時代作、後小松帝宸翰、明治34・3・27指定
白峯寺 9棟(建造物):平成29・7・31指定[14][15]
本堂(附:厨子)
大師堂(附:厨子、棟札1枚)
阿弥陀堂
行者堂(附:棟札1枚)
薬師堂
頓證寺殿(崇徳上皇殿、本地堂、白峯権現堂、拝殿)(附:棟札7枚)1680年(延宝8年)建立
勅額門
客殿(附:棟札1枚)
御成門(附:棟札3枚)
(附指定)勅使門、七棟門

 

年中行事

1月1日〜3日 元旦修正会(新年祈祷):頓証寺殿・護摩堂
1月最終日曜日 正月大護摩法要(開運火渡り修行):頓証寺殿前・大般若転読法要:頓証寺殿
2月3日 星祭(節分):護摩堂
4月最終日曜日 永代土砂加持彼岸法要:護摩堂
7月10日 千日会(本尊千手観音縁日):本堂
9月21日 崇徳天皇御正宸祭:白峯陵
11月第1日曜日 大般若お加持法要:頓証寺殿
12月22日 星祭(冬至):護摩堂※閏年は21日
大晦日 除夜の鐘(干支の土鈴を先着で配布):鐘楼堂
1月・4月を除く毎月28日:月例護摩祈願・供養(不動明王縁日):護摩堂

 

鉄道

四国旅客鉄道(JR四国)予讃線 – 鴨川駅 (9.9km)
四国旅客鉄道(JR四国)予讃線 – 坂出駅 (12km)

道路

一般道:県道180号線 白峰パークセンター (0.4km)
自動車道:高松自動車道・瀬戸中央自動車道 坂出IC (11.9km)
自動車道:高松自動車道 高松檀紙IC (18km)

 

小高い丘をのぼってゆくと瀬戸内海の穏やかな海と島々が見渡せて爽快。

カラフルな花が咲く春もよいですね。

すべての干支を探してみるのも楽しいですね。

とても見どころの多いお寺でした。見晴らしもいいし、また来たいです。

 

 

 

 

 

【関連記事】

四国八十八ヶ所巡り ドライブ難易度ガイド(結願済)

四国のホテルと宿【楽天トラベル】

四国八十八ヶ所巡り【関連書籍一覧Amazon】

おすすめ

Translate »
▶まずはお得なクーポンをチェック【楽天トラベル・割引クーポン】
▶レンタカーとセットにするともっと安くなる【楽天トラベル・レンタカー】
▶高速バスで格安ツアー【楽天トラベル・高速バスチケット】最安値検索