ムーンショットとは、社会に壮大なインパクトを与える研究開発、日本の9つの目標

ムーンショット

ムーンショットという言葉は、もともとアポロ計画で使われたものらしい。

アポロ計画では人類が月に行くという壮大な目標をかかげた研究開発が行われた。

以下↓↓https://www8.cao.go.jp/cstp/moonshot/system.html内閣府より抜粋

ムーンショットの由来

  • 1961年、アメリカ合衆国のジョン・F・ケネディ大統領が、「1960年代が終わる前に月面に人類を着陸させ、無事に地球に帰還させる」という実現困難な月面着陸プロジェクト (アポロ計画)を発表し、1969年にその目標通り達成している。
  • それに倣い、実現困難だが実現すれば大きなインパクトが期待される社会課題を対象にした野心的な目標を掲げた研究開発制度であるため、「ムーンショット型」と名付けている。
  • 2016年には、Apple社(当時はApple Computer社)の元CEOであるジョン・スカリー氏が著作「ムーンショット」の中で「将来を描く、斬新で困難だが、実現によって大きなインパクトがもたらされる、壮大な目標・挑戦」として紹介しており、現在はビジネス用語としても使用されている。

未来社会を展望し、困難だが実現すれば大きなインパクトが期待される社会課題等を対象として、人々を魅了する野心的な目標(ムーンショット目標)及び構想を国が策定します。

 

目標1.2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現

目標2.2050年までに、超早期に疾患の予測・予防をすることができる社会を実現

目標3.2050年までに、AIとロボットの共進化により、自ら学習・行動し人と共生するロボットを実現

目標4.2050年までに、地球環境再生に向けた持続可能な資源循環を実現

目標5.2050年までに、未利用の生物機能等のフル活用により、地球規模でムリ・ムダのない持続的な食料供給産業を創出

目標6.2050年までに、経済・産業・安全保障を飛躍的に発展させる誤り耐性型汎用量子コンピュータを実現

目標7.2040年までに、主要な疾患を予防・克服し100歳まで健康不安なく人生を楽しむためのサステイナブルな医療・介護システムを実現

目標8.2050年までに、激甚化しつつある台風や豪雨を制御し極端風水害の脅威から解放された安全安心な社会を実現

目標9.2050年までに、こころの安らぎや活力を増大することで、精神的に豊かで躍動的な社会を実現

 

以下↓↓https://www.mizuho-ir.co.jp/publication/column/2020/science0110.htmlみずほリサーチより抜粋

 

ムーンショットとは

ムーンショット(Moonshot)という言葉をご存知だろうか。その語源は、米国のアポロ計画におけるジョン・F・ケネディ大統領の「1960年代が終わる前に月面に人類を着陸させ、無事に地球に帰還させる」という言葉とされる。

転じて、ムーンショットは、未来社会を展望し、困難な、あるいは莫大な費用がかかるが、実現すれば大きなインパクトをもたらす壮大な目標や挑戦を意味する言葉として使われるようになった。近年では国家だけでなく、Googleなど先進企業においても企業戦略としてムーンショットを発表している。

優れたムーンショットとは

一般的に、優れたムーンショットは、Inspiring(人々を魅了する)、Imaginative(創意にあふれ斬新である)、Credible(信憑性がある)の3つの要素を満たすとされている。

それでは3要素を念頭に次の未来像(ムーンショット)を読んで頂きたい。

  • ロボットと生体組織とを融合したサイボーグ化技術が確立。老化により低下する視聴覚機能や認知運動能力等が補強され、誰もが必要とする能力をいつでも拡張できる。
  • プラスチック代替素材の開発などによりプラスチックごみを地球から根絶するとともに、既に海洋や地表に投棄されたプラスチックごみの自動回収や資源化が実現。
  • 光年単位での宇宙航行における生物学的寿命の延伸が可能となる人工冬眠技術が確立。
  • AIが膨大な実験データ等の中から自律的に仮説を構築し、実験作業等をロボットに自動化させることにより、ノーベル賞級の発見が次々と生み出される。

これらの未来像は、今年7月に「ムーンショット型研究開発制度に係るビジョナリー会議」から2050年頃までに目指す未来像と25のミッション目標例として公表されたムーンショットである*1

いよいよ始まるムーンショット型研究開発

ムーンショット型研究開発制度は、我が国発の破壊的イノベーションの創出を目指し、従来の延長にない、より大胆な発想に基づく挑戦的な研究開発(ムーンショット)を、司令塔たる総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)の下、関係省庁(内閣府、文部科学省、経済産業省が中心)が一体となって推進するべく平成30年度に創設された制度である。平成30年度第2次補正予算で5年間に1000億円(文科省800億円、経産省200億円)が計上され、基金運営により最大10年間の支援を可能としている。世界から尊敬・信頼される科学技術立国日本の復活を目指す。

我が国のこれまでの研究開発プログラム制度と比較して本制度のポイントとして、

  • 30年という長期の未来に対する目標設定を起点としたバックキャスティングによるミッション志向型の研究開発であること
  • 基礎研究から応用研究まで複数テーマを採用し競争原理を働かせたポートフォリオによるプロジェクト管理・運営をすること
  • 失敗と途中の成果のスピンアウト/スピンオフを許容すること
  • 研究成果を世界中で共有するためのデータプラットフォームを構築・運営すること
  • 分野横断、あるいは国内外の研究者の多様性を受容すること

など、過去の教訓や知見を多く取り入れた制度設計となっていることが挙げられる。果たして、どのようなムーンショットが設定されるのだろうか、期待は大きい。なお、米国、欧州においても我が国と同様に巨費を投じたハイリスク・ハイリターンな挑戦的研究開発を計画・推進しており、国際連携に対する期待も大きい*3

【目指すべき未来像及び25のミッション目標例】
図1
(出所)「ムーンショット型研究開発並びに各分科会の概要」、内閣府、ムーンショット国際シンポジウムのお知らせ(更新)
(PDF/497KB)

関連

  • *1「ムーンショット型研究開発制度が目指す未来像及びその実現に向けた野心的な目標について(案)」、令和元年7月31日、第4回ムーンショット型研究開発に係るビジョナリー会議
    (※)3つの領域、13のビジョン、25のミッション目標例がある。その他のミッション目標例についても本資料を参照願いたい。
    (PDF/478KB)
  • *2「ムーンショット型研究開発制度」、内閣府ウェブサイト

 

関連本

ジョン・スカリー

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