えごま油、(オメガ3)、大豆油(オメガ6)を中心に考えてみる。キャノラー油、オリーブオイルなども。2022-06
オメガ3脂肪酸==>αリノレン酸(必須脂肪酸), EPA/DHA
オメガ6脂肪酸==>リノール酸(必須脂肪酸)
必須脂肪酸は人体では合成できないものです。それらの原料になるのがオメガ3、オメガ6脂肪酸です。
オメガ3
一般にω-3位(脂肪酸のメチル末端から3番目の結合の意味)に炭素-炭素二重結合を持つものを指す。
人体ではリノール酸もα-リノレン酸もどちらも自ら合成することができない。このためこの2つの脂肪酸は必須脂肪酸となっている。
αリノレン酸から合成されるドコサヘキサエン酸(DHA)は神経系の機能に関わっている。
シーフードをたくさん摂取するところほど母乳内のDHAは高く、産後うつ病の有病率は低かった。
ω-3不飽和脂肪酸の多い魚及びω-3不飽和脂肪酸摂取量が多いグループの肝がん発生リスクは低くなっている。
健常者と比較してうつ病患者はω-3脂肪酸の蓄積量が有意に低く、ω-6とω-3の比率は有意に高かったことが指摘されている。
欠乏症
小腸切除や脳障害により経口摂取が行えない様な状態下で、「鱗状皮膚炎」、「出血性皮膚炎」、「結節性皮膚炎」、「成長障害」等の欠乏症状が現れる事が報告されている[17]。DHAは精液や脳、網膜のリン脂質に含まれる脂肪酸の主要な成分である。
ω-3脂肪酸の欠乏により学習能力、視力の低下をきたすことが報告されている[18]。
EPA及びDHAについては1日に合計で1g以上の摂取が望ましいとされている。
前立腺がんの罹患リスクは、特に乳製品や肉類由来のα-リノレン酸との関連が示唆されている。動物性脂肪にも食事から供給されたω-3脂肪酸が微量ながら含まれている。
・含有食品
魚油食品、肝油、ニシン、サバ、サケ、イワシ、タラ、ナンキョクオキアミ等の魚介類は、エイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)のようなω-3脂肪酸に富んでいる。
植物油では、菜種油にはω-3脂肪酸のα-リノレン酸(ALA)が豊富に含まれているものも一部にあり、アブラナ(キャノーラ)、ダイズ、特にエゴマ、アマ、アサなどに含まれている。
ホウレンソウやチンゲンサイなどの青物野菜からα-リノレン酸が検出されている。ゆえに、葉は草食動物の格好のα-リノレン酸の供給源となっている。家畜の飼料として牧草ではなくα-リノレン酸を余り含有していない穀物のみを与えると動物性脂肪中のα-リノレン酸の含有率(対リノール酸)が大きく低下する。
エゴマ油は脂肪酸の豊富な供給源と考えられており、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の両方を含む。エゴマ油に含まれる飽和脂肪酸は、主にパルミチン酸(5〜7%)とステアリン酸(1〜3%)、不飽和脂肪酸は、オレイン酸(12〜22%)、リノール酸(13〜20%)、γ-リノレン酸(0-1%)、α-リノレン酸(54〜64%)、アラキジン酸(0 – 1%)となっている。
エゴマ油はオメガ3脂肪酸54〜64%、オメガ6脂肪酸成分は通常約14%が含まれており、他の植物油と比較して多く含まれている。
エゴマ油(Perilla oil)は、荏胡麻の種子に由来する植物油。焙煎した荏胡麻の種子から圧搾した油はナッツのような香ばしさがあり、食用油として使用される。焙煎していない荏胡麻の種子を圧搾した物は食用以外の用途、例えば油絵具のバインダーや木製品・革製品のオイルフィニッシュワニスなどの目的で使用される。
オメガ6
大豆油はリノレン酸が多め。
ごま油は、リノール酸44%、オレイン酸40%
オメガ6とオメガ3の摂取比率は、2対1がオススメとのことです。
上の表を見ていると、えごま油と大豆油を中心に使えばいいのかな。
オメガ9
オメガ9は体内合成できるのでそれほど神経質にならなくてもよさそう。オメガ9は1日で大さじ1杯程度とのこと。さまざまな食品に含まれているので欠乏になりにくい。
なたね油(キャノラー油)には、αリノレン酸が多め。
米油はオメガ6のリノール油が多め。
参考
https://www.nisshin-oillio.com/oil/healthy/a_linolenic.html
Wikipedia